本を高く積め

本をつい買ってしまう人の雑記です。

2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

つらさと身勝手とヘミングウェイ——アキール・シャルマ『ファミリー・ライフ』(小野正嗣 訳)

一九七〇年代の終わり頃、『ファミリー・ライフ』の主人公である八歳の少年アジェは、インドのデリーから一家で米国へ移り住む。兄は猛勉強の末、入学を希望する理科高校の試験に見事合格。だが喜びもつかの間、事故で脳に損傷を受け、意思の疎通もままなら…